【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
看護士さんに声をかけられ目を覚ました。

「佐々木さん、起きてください!手術終わりましたよ」


「…はい」


起きあがると私の足は、包帯でぐるぐる巻かれていて、
ところどころから血がにじんでいた。


それは、まるで、ミイラのようだった。

そして、手術台から降りようとした時、
太ももの皮膚がひっぱられ、今までにあじわったことのない、
ものすごい痛みにおそわれた。


「痛い…痛くて歩けない」


「大丈夫ですよ、ゆっくりでいいから歩きましょう」


「でも、動けない」

脂肪吸引も日帰り手術だった。
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