【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「もしもし、未央、久しぶり元気にしてるの?」


「うん…元気だよ」

「元気ならいいけど、たまには連絡ぐらいしなさいよ」


「ごめん、忙しくて…」


「未央、そっちで
何か、あったんじゃない?」


「えっ…別に何もないよ、平気だよ」


「おちついたら、
一度、家に帰ってきなさい」


「うん…」


久しぶりに聞くお母さんの声は、懐かしくて優しかった。


整形をして以来、
ずっと、実家に帰ることは、さけてきた。


どんな顔をして会えばいいのか、わからなかった。

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