【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「由紀、作文はまずいよ、私…できない」


「大丈夫だよ、それに誰が書いたかなんてわからないよ」


「でも、バレたら怒られるよ…」


「じゃあ、いい!
未央のこと友達だと思ってたのに!」


「…わかった」


私には由紀の頼み事を断ることはできなかった。


由紀は、私にとってたった1人の友達だった。


次の日、頼まれた作文を持って由紀のクラスに行った。


「由紀、一緒に帰ろう!」


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