泣き虫なあたし。
…次の日、
学校は暁兎が入院するというニュースでもちきりで、
私は誰の話も聞きたくなかった。
「朱鳥…大丈夫?」
水樹が私を心配してくれた。
『水樹…話…聞いてくれる?』
私は水樹に全てを話した。
おかげで大分楽になったし、何より自分の中で話を整理できた。
水樹は黙って頷きながら話を聞いてくれた。
私は少し涙ぐんでしまった。
「朱鳥、ありがとう。話してくれて。無責任なようだけど、朱鳥が後悔しないほうを選んでほしいな」
『うん…ありがとう。水樹…』