泣き虫なあたし。
『…おはよう…暁兎…』
それから、暁兎は倒れたまま、目を覚まさなくなった。
お医者さんの話では、このまま目を覚まさない確率の方が高いらしい。
でも私は絶対に暁兎がもう一度「朱鳥」って呼んでくれることを信じてる。
だって暁兎は長い昼寝をしてるだけ。
そうでしょ?
「窪川、今日も来てたのか」
華兎が美沙さんと一緒に来た。その後ろには知らない人。
『だって…暁兎いつ目が覚めるか分からないもん』
いつの間にか、華兎の後ろにいた知らない人が私の前にいた。
「君が朱鳥さんかい?はじめまして。萩原 哲です」
あっ!暁兎と華兎のお父さんか…
そうだよね?来ない方が不思議だ…
でもお父さんはものすごく若くて、高校生でも通じそうな人だった。
雰囲気で華兎のお父さんっていうの分かる気がする。