泣き虫なあたし。




『…おはよう…暁兎…』




それから、暁兎は倒れたまま、目を覚まさなくなった。




お医者さんの話では、このまま目を覚まさない確率の方が高いらしい。



でも私は絶対に暁兎がもう一度「朱鳥」って呼んでくれることを信じてる。



だって暁兎は長い昼寝をしてるだけ。



そうでしょ?




「窪川、今日も来てたのか」




華兎が美沙さんと一緒に来た。その後ろには知らない人。



『だって…暁兎いつ目が覚めるか分からないもん』



いつの間にか、華兎の後ろにいた知らない人が私の前にいた。



「君が朱鳥さんかい?はじめまして。萩原 哲です」



あっ!暁兎と華兎のお父さんか…


そうだよね?来ない方が不思議だ…



でもお父さんはものすごく若くて、高校生でも通じそうな人だった。


雰囲気で華兎のお父さんっていうの分かる気がする。



< 125 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop