ホワイトデーまでの賭け(短編)
「ごめんな。いつも俺、一緒に悩んでやれなくて……」
首を左右に振りながら琴絵は答えた。
「ううん、違うの。忙しいあなたに迷惑をかけまいと、1人で抱え込んだ私がいけないんだよ」
それから、しばらく話し合った。気がつけば外は明るくなり、お互いに出勤の時間を知らせていた。
明日は土曜日で2人とも休みだとわかり、今日は出勤することになった。
しかもホワイトデーにあたる明日は家族で出掛かることになった。
だから余計な仕事は入れないでおこうと俺は誓った。