妹なんていらない
「そっか、高橋くんは部活やってないんだ」




結局、俺は雨宮と二人で帰ることになってしまった。



さっきまで目に涙をためてぐずっていた姿はどこにやら。



今はけろっとした表情で普通に会話をしている。



嘘泣き?



いやいや、そんなことする子には………




……でも、女ってやつはわからない。



美波にしかり、心の中はなんとやらって可能性は否定できない。




「昔はサッカーやってたんだけどね。

ちょっとケガしちゃって引退」



「ケガ?」



「膝を、ちょっと…ね」



「それは試合中に、とか?

それとも練習のしすぎとかかな?」



「っ………」




つい、言葉につまってしまった。



ふいにケガしたときの記憶が蘇り、少しひざがうずいた。
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