妹なんていらない
「………高橋くん?」



「え?
あ、ごめんごめん、ちょっと考え事してて」




どうにも俺は嘘をつくのが下手らしい。



その証拠として、雨宮の表情が若干曇った。



妙な沈黙が続き、きまずい空気になってしまう。




「……………」




さて、どうしよう。



ここはガラッと方向転換して、コミカルな話題をふるか?




………いや、俺にユーモアのセンスはないことは自分がよくわかっている。



なら、昨日見たテレビの話題でもして…



………くそ、美波のやつがリモコンを独占してやがったからテレビを見る気が失せたんだった。





…とまあ、こんなことを考えていたら、あっさり家に着いていた。
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