妹なんていらない
「あはは!

美波のやつ怒ってる怒ってる♪」




その怒りの矛先が俺に向けられることをこいつはわかっていない。



今までの経験上、あいつの機嫌が悪い日はいつも以上に俺の扱いが邪険になる。



少し前の出来事なのだが、結城と親しく話す女を見たときはすごかった。


一日中額に怒りマークがついていた、それだけならまだよかった。



だが、それだけでとどまらないのが美波なのだ。



その日、一日だけで六回俺の足を踏む。



夕食の味噌汁を俺の服にこぼす。
(これは素でした可能性もある)



そして、極めつけは…




『なんかムシャクシャする。

この気持ちは誰かを殴らないと治らない』




だの何だの言って、夜中に俺の部屋にやってきて殴りかかってきたことがあった。



あれはひどかった。



あれ以来、できる限り結城の女性関係の話題にはかなり気を張るようになった。
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