妹なんていらない
荷物の整理が一段落したところで、俺は床に腰を下ろしていた。



整理自体は男であるからして、そこまで疲れなかったのだが、雨宮の絡みがかなり疲労した。




「お疲れ様〜」




ああ、本気で疲れた。


もちろん、精神的に。



そのせいか、ぐったりとしながらため息をついていると、雨宮はクスクス笑い始めた。




「高橋くん、なんだか老けた?」



「そう言えるってことはお前に罪悪感は微塵もないわけだ…」



「え?
何のこと?」



「あ、の、な」



「クスクス。

冗談だよ、冗談。
ごめんね、高橋くんからかいやすいからつい調子に乗っちゃった」




そう言って雨宮はぺろっと舌を出しながら、小悪魔のような笑みを浮かべた。
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