妹なんていらない
しばらく沈黙が続いた。



いきなり話し出した雨宮。



この話を俺にした意図はわからないが、この話の中の子は、もしかして――




「ぷっ」




そのとき、うつむいていた雨宮が急にふいた。




「あはははは!

高橋くん、何深刻そうな顔してるの!?

おもしろすぎるってその顔!!」




空いた口が塞がらない、という表現があるが、それはこういうときに使うのだろうか。



いや、間違ってない。



俺は間違ってない。



こういうときに使うのは正しい。




「あ、の、な」



「ってかなぁに?

今の、単なる作り話だよ?

マジになるなんてありえないってゆうかさぁ」




雨宮は笑っていた。


相変わらずニヤニヤした笑いだ。
< 137 / 317 >

この作品をシェア

pagetop