妹なんていらない
「で、美波が何だって?」



「だから、お前の妹がトリプルスコアを達成したんだ。

わかるか?
彼女が入学してから約3ヶ月。
3ヶ月で百人だ。
一日一人ペースでも足りん」




その言葉に俺は肩をすくめた。



どうでもいい、という意味を込めた仕草だ。





だってそうだろう?



何が悲しくて嫌いな妹の自慢(?)を聞かなきゃならないんだ。




「相変わらずお前は妹に関心がないな。

………嫉妬か?」



「アホ、無関心だ。

そんくらいわかれよ」




頭の回転は早い方だろうに、何でこんなに勘が鈍いかね。



正直、不思議でならない。
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