妹なんていらない
しゃ、謝罪もなしか…



ここまでやられると逆に呆れるってもんだ。




「………あのな、だからお前の身長じゃ無理だっての」




懸命につま先立ちを維持しつつ、腕を必死に伸ばす姿は逆に哀れだった。




そもそもあの封筒は何なんだ?



テラス越しなもんだからよく分からなかったが、よーく見てみるとピンクの封筒だ。






………ピンク?



いや、待てよ。



学校からもらった封筒がピンクだったことがあるか?



そもそもあれは封筒とゆうよりも手紙を入れるための………





………そう、ラブレターのような。




「………ラブレター?」




そうつぶやいた瞬間、美波はビクリと体を震わし、本日二度目の梯子落下。



もちろん、俺にボディプレスだ。
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