妹なんていらない
しばらく沈黙が続いた。



いや、なんか言えよお前は。


こっちはお前をあっさり許してやってるんだぞ。


なにかコメントするくらいはしていいだろうに。



「………はあ」



やっと発したと思ったらため息ときやがった。


はあ…


美波に怒鳴られ、雨宮に呆れられ………


何だって今日はこんなにも散々な目にあうんだ?


日頃の行い?



俺はそんなに日頃悪いことばかりしてたか?



「高橋くん、甘すぎ」



「は?」



ため息をついた雨宮が呆れ顔で俺を見ていた。



「キスって、なかったことにしていいような、そんな簡単なものじゃないでしょう?

それをなかったことにしよう?

馬鹿じゃないの?
いや、むしろ最低ね」



「う………」




雨宮の容赦ない言葉と視線が痛い。


今度は雨宮に怒られるのか。


どうやら俺は、女の子を怒らせる才能があるらしい。
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