妹なんていらない
美波はムスッとしたまま、そっぽを向いた。




「だいたいあんた相手に告白なんてできるわけないじゃん。

私が好きなのは結城くんただ一人。

私は結城くんにしか、好き、って言葉は使うつもりないの」




こいつ、えらくぶっ飛んだこと言いやがるな…



誰かに好きな食べ物とかスポーツとか聞かれたらどうするつもりなんだか。





………ああ、無視か。




「それじゃあ、頭の中で想像しながら目をつぶって、それから告白してみろ。

それを見てから助言してやるから」



「あ、頭の中で?」



「好きな相手ならできるよなぁ?」



「ぐ………」




なかなか酷なことを言っている。



俺だってこんな羞恥は嫌だ。



何が悲しくて兄妹の前で妄想せねばならん。



俺はしない。


絶対しない。
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