妹なんていらない
諸君見てくれ。



これが俺の妹の告白だそうだ。




まず、イメージするらしく、目をつぶる。



ちなみにその時点で頬を染めているわけだ。



脳内イメージで、そいつは妹に微笑んでやってんのかね。




「す…す………」




一切の前ふりなく、好き、と言おうとしやがっている。



もっと話すことがあるだろう?



接続語ってのはなんのためにあると思ってんだ?



ああ、だから"す"をひたすら連呼するな。




勘が鈍いやつじゃなかったら、こいつが何を言おうとしているか気づくだろう。



だが、こいつは言わない。



冷めるぞ?


下手したら冷めるぞ?



もっと言うなら、気持ちを伝える前に相手が先手をうって何も言えなくなるかもしれんぞ?




「す……しゅきです!」




最悪だ。


一番大事なとこ噛みやがった。
< 68 / 317 >

この作品をシェア

pagetop