妹なんていらない
「「ごちそうさま」」




ムカつくくらいタイミングよく二人同時に食事を終える。



まあ、同じ学校なもんだから何時に家を出たらいいかってのがあるせいなんだがな。




別に張り合おうとか思ったわけじゃねぇのに何でまたにらみやがるかね、こいつは?




ささっと身支度を整えると、家を出る。




ほぼ同時に家を出るが、一緒に登校なんてあるはずない。



妹が十メートル先を歩き、俺はその後ろで妹に合わせる。




義理とはいえ一応兄妹。




ああ、兄妹から避けられるのに慣れた自分に賞状あげたいくらいだ。




そんなこんなでいつもの登校時間は過ぎていく。
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