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「つか...。これ以上有名になる気ないっつの。」



あたしは、冬に聞こえない声で呟いた。



「今、何つった?」


後ろから声がした。


「あ゛?」


誰にも聞こえてないって思って言った一言。
それを聞いて質問までしだした奴の声に
あたしは、驚き。

声の主を睨みながら振り向いた。


「そんな睨むなって、瑠月さ?今何か言ったろ?
それ聞いてるだけだから。」


「あ...静希、何って...有名になる気ないっつったの!」


声の主は、海羽静希(ウミハネ シズキ)...。
あたしと冬と一緒に不良グループ結成した奴。

ついでに、結成考えた本人で、

元々不良みたいなモンだった
あたしと冬を誘ってきた。

別に不良じゃなくても...。

つか、何で不良か教えてくんないし...。

「んだよっ!その反応...。
てかさ?瑠月...有名になる気無いの?」

こう言うと、
静希は、顔を怖くした。


...誰よりも一番グループを有名にしたがってる
熱血君だから...やる気無し宣言?本当は、禁句。


まさか聞かれてるとは...。



「てか、どんだけ人数増えてると思ってんの?
これ以上良くね?」


「あ゛?」

静希がキレた。


「これだけ居れば絶対知ってる人多いって~。」


...苦手だ...。


喧嘩は、得意だけど...。


キレた静希...

熱血な奴と絡むのは...


一番苦手だ...。





















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