会いたいよ…
彼女の涙の
訳なんて、
考えずとも
分かっている。
本気で
成美を…?


恋を邪魔する気は
ないけれど、
『先生』である以上
認める訳には
いかない。
ましてやそれが
本気の恋なら
尚更だった。


授業が終わったにも
関わらず、
珍しく静かな廊下。
無意識のうちに
座り込んでいた私に
手を差し伸べたのは
他でもない、
私と
付き合っているらしい
宮本先生だった。


< 115 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop