もう一度 笑って
絶望と怒りの中で

親友に告白

夕日をバックにして
私は鞄からチョコレートの箱を
ゆっくりと出した

彼氏の部活が
終わるのを待っている親友に
チョコを見せつけるために

あたしは
少しおおげさなパッケージのチョコを
選んだのだ

それも昨日の夜


自分の足で買いに行ったわけじゃない

家政婦の女に行かせた
大金を握らせて

派手なチョコを買ってこい、と
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