年上彼氏は看護師さん
家に帰っても朝里の事が頭から離れない。



俺は沙織に電話をした。



【もしもし沙織? 】



〈真人が電話してくるなんてめずらしいね。〉



【今日朝里に会いに行ったら、面会出来ないって言われた。】



〈何で? 〉



【詳しくは分からないけど、朝里声が出ないらしい。】



〈声が出ないって話せないって事? 〉



【ああ、多分な。】



〈ねぇ、真人おかしくない?声が出ないだけで、面会出来ないって。


なんか病院で隠してるよね。


ばれてほしくない病院事情?又は朝里に何があった?


違うかなぁ。



真人いいこと思いついたよ。



松平クリニックでオバサンが働いているから、



朝里に何かあったか聞いてあげるよ。



真人それでいい?』



『ああ、ありがとうな。頼むよ。』



朝里俺は黙って君を見守るなんて出来ないよ。



俺は朝里が好きだから、この手で抱き締めたい。



朝里の全てを俺のものにしたい。



嫌、朝里を絶対俺の者にしてみせる。



たとえどんな手を使っても。






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