年上彼氏は看護師さん
病院の事は沙織が調べてくれている。



俺は一晩考えた挙げ句、ある行動に出た。



朝里が大変な状況なのに、病院に朝里の親父の姿はなかった。



それっておかしくないか?


娘が言葉を話せないのに、父親がそばにいないなんて、



絶対おかしい。



だから、俺は全てを知ってるふりをして朝里の父親に会う事にした。



朝里の家のインターホンを鳴らすと朝里の父親が出て来た。



一瞬俺の顔をみて驚く、朝里の父親。



「真人君なんのようかな?朝里ならまだ病院だけど。」



『俺は朝里でなくあなたに会いに来たんです。』



「僕になんの用事?真人君に話す事なんて何もないけど。」



朝里の父親が玄関を閉めようとする。



『さっき病院へ行き全てを聞きました。』



朝里の父親が俺を睨み付けた。



「誰に聞いた!研吾か?研吾なんだな。」



朝里の父親が俺の胸ぐらを掴む。



「俺はただ朝里を愛してるだけなのに。」



朝里の父親は泣き崩れた。


朝里を愛してる?



それは娘としてだよな?







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