ネタも尽きたしお金もない。
終業時間を終え、家に帰る途中、自然と涙が出てくることもあった。
4月に入ったころ、あたしは限界を迎えた。
「4月に働いた3日分の給料いらないから、今日で辞めさせてください。」
ボスにお願いした。
突然の辞職願いだったか、ボスもあっさりと承諾。
スムーズすぎて拍子抜けしたが、その日でこの仕事を辞めることができた。
気持ちが一気に楽になった。
1ヶ月と数日の勤務。
それから、現在まで、このバイトのトラウマなのか、
電話をかけることにすごく抵抗があるあたし・・・。
【「家庭教師、どうですか?」 完】