許嫁
「ヘキ・・・さん」


受付の30分前に会場入りをすると、ヘキが待ち伏せしていた。


「昨日は、どうも?」


「・・・あぁ、2人が世話になったみたいで」


焦る気持ちを抑えてそう言う。


「・・・」


まっすぐ見据えられると、バレているのではないかと考えてしまう。


「ヘキ。こんなところにいたのか。みんな探してたぞ」


「あぁ、今行く」


遠くで呼ぶリキを振り返らずに答える。
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