†Wind†
* * *
「一年生の皆さん!!」
「「ようこそ!!
我が晴高吹奏楽部へ!!」」
−−――パーンっ!!
クラッカーの音と同時に、2年の佐藤君によるドラム演奏が始まった。
あたし以外最初はみんなびっくりしてたけど、だんだん皆は佐藤君にくぎづけで、佐藤君はすごく楽しそうで輝いていた。
【やっぱ佐藤君にしてよかったなぁー…。】
とか内心思って、まるで成長した孫をみるおばあちゃんみたいに一人でフムフム。(←部長の思いやりってもんです*)
シャーン ドドドッ!!
「ありがとうございました!」
佐藤君が頭を下げると、大きな拍手の音がこの部屋いっぱいに広がった。