†Wind†

* * *


「一年生の皆さん!!」





「「ようこそ!!
我が晴高吹奏楽部へ!!」」




−−――パーンっ!!






クラッカーの音と同時に、2年の佐藤君によるドラム演奏が始まった。


あたし以外最初はみんなびっくりしてたけど、だんだん皆は佐藤君にくぎづけで、佐藤君はすごく楽しそうで輝いていた。

【やっぱ佐藤君にしてよかったなぁー…。】
とか内心思って、まるで成長した孫をみるおばあちゃんみたいに一人でフムフム。(←部長の思いやりってもんです*)




シャーン ドドドッ!!


「ありがとうございました!」


佐藤君が頭を下げると、大きな拍手の音がこの部屋いっぱいに広がった。





< 69 / 73 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop