ツンデレ彼女を監禁して
縮こまる俺


決して、俺が意気地なしな訳じゃないっ


彼女の言ったことは、威圧感というものが滲み出ているので、こうすぐに謝ってしまうのは仕方がないことだ


「あ、暖房。もっと強くするか?」


床に座る彼女に気遣いそんなことを申し出た


ベッドを背もたれ代わりにして、俺を見上げる彼女


な、何だ
何か言われんのか


物言わぬ彼女から、威圧感を感じたのでびびる


「その、ありが…………。ちょっと、何で離れんのよ」


「え、殴られるかと思って」


「っっ!あんたん中の私は、一体どんな人間なのよっ。

もうっ、早く暖かくしてよ」


がっ、とやっぱり怒鳴られた


野蛮なことに間違いなんかないだろうに


ぶつぶつと文句すらも言えずに、エアコンの温度を上げた


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