ツンデレ彼女を監禁して
「毛布なんかも掛けるか?」


そう聞くも、ふん、と顔を背けられた


まずっ、何か知らないが彼女の機嫌が悪い


呼び出したぐらいで、ここまで嫌悪されるなんて


先輩ー、と挫けそうになる心だが


「……なに、にやついてんのよ」


そう彼女に薄気味悪がられるほど、俺の顔は歪んでいた


挫けやしない

何せ、俺にはある秘策があったのだから


ツンデレ彼女を、デレさせる


誰もが羨ましがるベタベタなカップルになる為に、俺は彼女を愛する訳だが


異常という名が付く愛


それほどの愛がなければ、確かにこのしわ寄せ彼女の皺を無くすことは出来ないだろう


「ちょ……ちょっと、何?」


座った彼女だったが、何かを感じて立ち上がり


「殴るわよ」


ファイティングポーズをとられた


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