ツンデレ彼女を監禁して
その肩に、自分の手を置いた


がしっ、と伝えたいことに迫力と真実味を込める為に


俺より背が低い彼女

見下ろしてしまうのは致し方がなく、おじおじと彼女は俺を見上げた


「嫌とは、もう言わせないからな」


「正義……」


目と目で語る


深呼吸をして、腹から声を出すように宣言する


選手せんせーいっ、みたいな感じだこれ


だからこそ、俺が言うことに偽りはなく


全身全霊を持って、口から声が出た


「お、俺はお前を監禁するっ!」



「――――――――は?」


「いや、だからな。俺はお前を監禁すんだよ。愛しているから、ずっと一緒にいよう!」


異常な愛なんて、正にこれだろう


彼女を監禁したいほど愛しているなんて……うわっ、ヤベッ、ちょー愛してますよ俺


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