ツンデレ彼女を監禁して
それに待ったポーズをする俺


でも


「……ククッ」


悪人めいた笑いが零れる


ダメだ、楽しすぎてラリってきてるよ


「……熱でもあんの、正義(ただよし)?お、おかしいわよ、なんか」


彼女の訝りを更に買う


じりじりと詰め寄れば、ファイティングポーズは消えて、追いつめられたウサギみたいな感じになった


「えっ、なに……。や、止めてよね……。そんな……まだ……」


「愛している、千鳥。だから俺は、やりたいことがあるんだ」


「っっっ!ば、ばかっ、いきなり何、を……。まだ……付き合って、その……」


「嫌がっても、もう遅いぞ。この部屋に来た時点でな」


「な、ん……。ほ、本気なの……?」


「当たり前だ。俺はお前を愛しているから」


胸に手を当て震える彼女


しかして、顔がどこか柔らかくなったような


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