ツンデレ彼女を監禁して
(二)
俺は少し、イライラしていた
さっきのこと
彼女に紹介したくない男ナンバーワンを……紹介してしまった
ま、まあ、別に彼女は俺の恋人(かのじょ)だし、先輩も浮気なんかしないし、というかイライラしてないし、マジで
嫉妬なんかしない、絶対
例え、桜井先輩を見たときの彼女の目からキラキラオーラが出ていたとしても
「さ、桜井先輩には、彼女がいるんだからなっ」
「何回目の台詞よ、それ」
俺の隣りを歩く彼女は大袈裟に溜め息をついていた
頭痛いと言っていたのは仮病か、彼女の歩きはいつもと変わらなかった
つうか、さっき見せていたおしとやかな感じが消えている
「ラブラブなんだぞ。桜井先輩とその彼女は」
「あー、はいはい。変な誤解をしないでよ」