きみ
メール
一年前。

もぅ中1最後の終業式をむかえる頃だった。

突然君が下の名前で呼び出したよね。

「やめて」って言ったのにやめなかった。

友達から聞いたんだ。

君が下の名前で呼び出した理由。

友達は君が、私の事好きって言ってた。

でも信じなかったんだ。

だって、

君の好きな人は1年間変わっていなかったから。

って思ってた時突然電話が鳴った。

電話の相手はもちろん君。

「もしもし。吉川ですけど。」

あ、今電話に出たのが私。

吉川とゆみ。

電話の相手は、

矢田祐輔。

クラスの女子から嫌われてる、ちょーお調子者。

「もしもし。」

「もしもし」

「元気?」

「ぅん。まぁてか、学校で話したじゃん。」

「あぁそうか。」

「うん。そうだよ。」

「あのさ、高い声出してくれなぁい?」

「はぁ!?」

「いや、高い声出して欲しいなぁって」

「何で?」

「いや何かお前の高い声、すごく可愛いなって思って」

「そぉなんだぁ」

「高い声出してくれなぁい」
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