【短編】彼のため[続編2追加]
朝目覚めると。


私と秋は、いつの間にかベッドで寝ていた。


たぶん、秋が運んでくれたんだろう。


私は、起きあがった。


「美沙、おはよう。」


秋も起きたようだ。


「秋、おはよう。」


「あっ!俺、なにしてんだよ。」


秋は、何かに気づいて後悔していた。


「えっ?なにが?」


「俺は、『美沙と一晩中一緒にいて愛し合いたい。』って....」


そこからは、ぶつぶつと秋は呟いていた。


なんでそんなヤりたいんだろう。


今さらじゃない?


私は、そんな秋を見ながら首を傾げていた。


しかも、ただヤりたいだけみたいな。


「まあ、いいや。美沙と一緒にいれたし。」


なんか納得したみたい。


ホッとした。
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