視界にね…
トキメキの時
家庭科係の私は、裁縫道具を配ろうと教材室にいた。とても重くて…私の力では軽々とは絶対持てなかった。重い。そんな言葉を連発している私のいる、教材室に来たんだよね。君は。 そして少しクールで照れ屋な君は、「貸して…」って短く言ったんだよね…。 君はあのとき何を思った? 君はどうして優しくしてくれたの?私にはよく…分からないや、 サッとどくと、 細くて、長い指で軽々と持って、 普段素直じゃない私が「ありがと。」って言ったら、 小さく、小さく息をついたよね。 恋愛対象にならないと思ってた。 けど…、君がこんな優しい事してくれるから…少しトキめいてしまった、でもこの小さな…小さなトキメキが…私を本当の本気の恋へ導いてくれたんだよね…。 …運び終えた後も『ありがとう』って言おうと思ったけど…そんな間はないくらい早く…友達のもとに行ったよね、 『私はあなたと出会い5年経ってからやっとあなたの何気ない優しさに気付いたのです。あなたは本当に気のきいた人ですね、そんなあなたの何気ない優しさに気付くと…いつもドキドキしてしまいます。』(ノートの1ページより)
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop