[短編]平行線
「加奈ちゃん!おはよう!」
「おはよう。光樹さん。」
日曜日。私は、光樹さんとデート
することになった。
「んー。光樹さんじゃなくてさぁ。
光樹って呼んでよ。恋人でしょ?
それにさぁ、なんか光樹さんって
壁作ってるみたいだし…
壁作ってたら隆のこと忘れるに
忘れないんじゃないかな?」
…光樹…
「…こ…光樹…」
「うん。そうそう。加奈♪」
「ん~。なんか恥ずかしいょ…」
「ははは。さぁて!映画行こうか。
なんか見たい映画とかある?」
「んー。あっ!あれが見たい!」
「よしっ!じゃ、チケット買ってくるから
待ってて。」