桃色ドクター
エレベーターが1階に着くと、瀬名先生は何事もなかったように降り、車へと向かった。
私は足ががくがくして、体が震えて、動けないでいた。
ようやくエレベーターから降りることが出来たが、思うように歩けない。
振り向いた瀬名先生は、呆れたような表情を作り、私を見た。
呆れた表情、ヘタくそだよ。
すごく優しい顔に見える。
「どうかした?」
そう言って、私の腕を優しく掴み、車まで引っ張ってくれた。
どうかした?じゃないよ!!
あんなことされたら・・・・・・
多分3日くらい眠れない。
やばい。
食欲もなくなる。
激ヤセする。
溶けて・・・・・・
なくなっちゃうかも知れない。