桃色ドクター
「どうも……初めまして。瀬名先生の現在の彼女です」
私ったら、何言ってるんだろう。
言ってしまった後に後悔した。
どんな自己紹介だよ!!って突っ込みたくなる。
自分からそんなこと言って、もう引き下がれない。
「あなたが、仁と私の結婚をめちゃくちゃにしたのね」
おお、まさにドロドロドラマのようなセリフ。
「ごめんなさい」
一段上に立っている気分の私は、頭を下げた。
「あなた、瀬名先生目当てで病院に通ってたんですか?」
蚊帳の外だった受付嬢まで参戦。