桃色ドクター



「どうも……初めまして。瀬名先生の現在の彼女です」



私ったら、何言ってるんだろう。


言ってしまった後に後悔した。


どんな自己紹介だよ!!って突っ込みたくなる。




自分からそんなこと言って、もう引き下がれない。




「あなたが、仁と私の結婚をめちゃくちゃにしたのね」




おお、まさにドロドロドラマのようなセリフ。



「ごめんなさい」



一段上に立っている気分の私は、頭を下げた。




「あなた、瀬名先生目当てで病院に通ってたんですか?」



蚊帳の外だった受付嬢まで参戦。




< 197 / 247 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop