桃色ドクター
私は、歩けるようになってしまった。
もう、腰の痛みは初日の半分くらいになっていた。
もう、病院へは行かない。
あの微笑みと甘い声を、心の中に置いておくくらい許される?
一生の思い出として、時々彼を思い出すくらいならいいよね?
もう会わない。
寂しい心に、瀬名先生の部屋を作って、時々そこに遊びにいこう。
午後9時。
雅也からは、今日は友達の家に泊まると連絡があった。
問い詰める気もないし、その言葉を疑ったりもしない。
無理してるわけじゃなく、今の私は雅也が浮気をしていたって構わないとさえ感じていた。
心の中では決まっていた。
もう、終わりにしようって。