桃色ドクター



『・・・正直に言えば、心配だったから。腰、大丈夫?』



興奮している自分を必死に抑えて、冷たく言う。




「わざわざすみません。でも、私もう治ったんです。だから、もう病院には行きません」




瀬名先生はMなのか…


いつも私がいじわるを言うと、どんどん素敵な顔を見せる。




『こらこら、ダメですよ!!そうやって、完治していないのに無理をして重い腰痛になる患者さんを私は何人も見てきています。わかった?』




ドキドキが激しくて、腰に響いた。


久し振りに腰がピキンと痛む。





…わかった?と言う先生の声が、外国映画の吹き替えのような声で…


また口説かれているのかと錯覚してしまう。






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