☆花咲く頃に.。.:*・°

さて、時間を戻して、病室。

ひとしきり、思い通りの作業を終えた父は、満足そうに『よし』と言って、うがいしたいと言いました。

カップにお湯を汲んでベッドを少し起こして、ガラガラ ペッ。

今日から、ちょっとずつなら水やお茶も飲んでもいいと言われたから、ポカリを出して欲しいと言い

父自ら水で薄めたポカリをストローを付けて出すと、一口、二口、美味しそうに飲んだ。

その一口、二口を飲むのに大分時間がかかったけれど、3日ぶりで口にした水は、きっと格別だったんじゃないかって、思ったり。。


そして、ふと思い出した様に

『今日、おっかぁは?』と聞いた。

おかーちゃんへの、お土産が出来ました。きっと喜びます。


そして、話している間、たまに出すオナラ(笑)

大切です☆

昨夜は、お腹の中をゴロゴロ動くだけで苦しくて眠れなかったとか。

話ながら ブー。

腸とつながった証拠の ププー。

……。

『水飲んだら、トイレに行きたくなって来た。』

ハルンバックは、既に外されていて、昨夜からは歩いてトイレだと言う。

起き出して動く度に、腰かお腹の辺りから入れて腹水を抜く管に液体が行ったり来たりしている。

ベッドからようやく立ち上がると、ふらついた。姉のナイスフォローで転ばずに済んだ。

ねーちゃん、伊達にヘルパーしてません。グッジョブです☆

トイレまで歩く父の後を、二人で付いて行って、出待ちをした。

心配してた瑠璃さんに、歩いてますショットを送ろうと思った瞬間。

カシャっとして、送信。

帰ってから聞いたら、丁度その後、瑠璃さんが母に電話をくれたらしい。

『おじちゃん、元気になったなぁ?』


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