☆花咲く頃に.。.:*・°

病室に入ると、父の熱は下がったらしく、氷枕は父の足の下で、ぶよんぶよんされて、遊ばれていた。

『湯たんぽなの?』

私ですら意味わかんないと思った問い掛けに、父は

「湯たんぽな訳ねーべや!」と、父は大きな声を出した。

熱がないと、元気だねぇ?(笑)


そして、やっぱり、ゴム。
どうしても、ゴム。

姉が持って来たゴムを差し出すと、輪っかを作ってラジオが落ちない様にベッドに繋ぎ

携帯にも小さいゴムを繋いで…携帯は、机に行きました〜。

「あれ、そっちかい。」

思わずツッコミ入れました(笑)


姉は父の行動の一部始終を見て《ちょっとボケも入ってんのかなぁ?》と呟く。

ねーちゃんさー、お皿を冷蔵庫にしまった事、あるよね?

父の行動の全てに、父の前で首を傾げるのは、病室を出てからにしませんか?


そんな私も、この前のページ書いて、続きの途中で携帯を握り締め、

文章の途中で寝てたのは秘密です。

最近、寝た自分に全く気付かないと言うボケをかましつつ、

【100%理想の介護はありません】

の言葉を思い出します。認知症の冊子の最後に書かれていた言葉です。

今はまだ、家族それぞれが【普段のペース】を掴めないでいる時期なんだと思います。

役割や物事との【落とし処】を掴めるか、見えて来るまで、まだ大分かかりそうです。

お金もかかりそうです(笑)

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