☆花咲く頃に.。.:*・°

パタパタとナースが戻って来て、申し訳なさそうに


『先生からお話があるようなので、すみませんが、もう少しお待ち頂けますか?』


この時、先生からのお話は、私だけで聞こう。


そう思った。

幸い母は、居合せた知り合いと話しこんでいる。

名前が呼ばれた。


母も気付いた様だったけど、私達が居ることを確認したんじゃないかな?と

わざと首を傾げて、ナースが消えた方へ向かった。


ナースステーションの奥に通されて、父を外来で診て頂いた先生がやって来た。

『えーとですね…』

『やれる所までチューブを通してみたんですが、まずは慢性膵炎が疑われます。』


『その他に、胆管なんですが…異物なのか何なのか、どうしてもチューブが届きませんでした。』


『これ以上やると、お腹が痛くなっちゃうから今日は頑張ってみたけど、これが何なのかは、今の所ハッキリしませんが…』

はっきりしませんが…?何だ?(笑)


『癌の可能性が非常に高いです。』

「腫瘍マーカーはどうなんですか?」

『うん、それね。ちょっと待ってね。』

カチカチとマウスを操作して、父のカルテをモニタに出す。

『あっ、腫瘍マーカー、CA19-9…この基準値は37以下なんだけど、』

『お父さんのは…』

『1199。。』

『限りなく、癌が疑われるね。』


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