☆花咲く頃に.。.:*・°
『外科への転科は27日になりますので、その時に又、書類を書いて頂きたいと思います。』
承諾書の必要を聞いた私への、答えだった。
『その時は、今日お話した事の確認書面と、後は手術に関しての麻酔や輸血の承諾書への署名だけですから、書面は、お父さんから家族の方へ渡して頂いても結構ですよ。』
父が言う。
「一人で聞くとアレだから、やっぱり家族と聞きたいんです。」
目線は私へ向けられていた。
そしてやっぱり、話は聞いてなかったみたいだ。
先生からの説明は、終わったんだよ?
『じゃ、27日に、また来ますけど、時間とか、決めた方がいいですか?』
必要ないとの事で話は終わり、父が出て、母が出て…
扉を開けて待っている先生に、姉が聞いた。
「余命…みたいな事は…?」
語尾を濁して聞いた。
私は、内科の説明では、聞く、聞かないを選ばせて貰えなかった事を話した。
この先生なら、ヤツ当たりも受け止めてくれそうだった。
『余命(よみょう)云々は、正直、何とも言えません。数ヵ月単位かもしれなければ、年単位かもしれません。』
うん、私もそう思う。
思っていても、聞きたかった。神様しか知らない話なんだけど。
それに…。
寿命が(笑)父よりか、短い可能性は、父以外の家族みんなが持っている。
姉と二人、お礼を言って、病室に戻った。
父は、今日のメニューの栗ご飯を食べていた。
食べる元気は、幸い、ある。
私達も昼を食べて来ていいか聞くと、行って来いと言った、丸坊主の後ろ姿。