熱い鼓動
ねぐらに帰り着いた

ゆきえを転がす

最上階のマンションの一室には

満月の明かりが降り注ぐ

身体が光を浴びるごとに変化してゆく

黒く堅い体毛に覆われ
牙と鋭い爪

ゆきえを頭から貪り喰らう


久しぶりの食事

満月の日だけの・・・

次の満月には
今日
声をかけてきた女でさえ

ゆきえのことも
俺のことも忘れている



ここはそんな街

ここは住みやすい

食事には不自由しない





< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

僕のクレヨン

総文字数/1,693

絵本・童話8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
とおるちゃんはサンタさんから欲しかったクレヨンをもらいました 病気で外で遊べないとおるちゃんが クレヨンで描くのは夢の世界 いつしか夢の世界が本当に起こるようになりました
バレンタインはチョコですか?

総文字数/3,217

恋愛(その他)8ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
もしかして両思い!? でもやっぱり片思い? 好きの好きが どんな好きかなんて わかりませんよ・・・
こもれびの唄

総文字数/4,851

詩・短歌・俳句・川柳40ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
作者のただの呟きのような詩です。 こもれびって光と影のおりなす物 暖かさも冷たさも全てがそこにある。 そう思いませんか?

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop