この世界で君を愛す
私だけチャペルの手前の部屋で待つように言われ 渉は先に行った。

新郎が先に一人で入り 後から花嫁と父親が入場するからだった。

それは当たり前の事で 私達もわかっていた事だけど…。


一人になったら 渉が心配でしょうがなくなった。



渉…大丈夫かな。


ちゃんとできてるかな。


まさか…転んだりしてないよね?


さっきまで一緒にいたのに またすぐ会いたくなっちゃった。


一人はやっぱり不安…。




などと考えていたら すぐに自分の出番になってしまった。




そして…。


チャペルのドアの前に 父が立っていた。



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