【短】流れ星に恋をする
「あ、あの…」


あたしより早く動いたのは彼


「あ、はい…」


とりあえず返事するので精一杯




「俺…すぐ近くの大学の、一回生なんですけど…」


「あたしも近くの女子大の、一回生です…」


自分がちゃんと話せてるのかもわかんない。


何を最初に言えばいいんだろう。




お互いにたぶん頭真っ白




逢える気がしてたのに、いざ目の前に彼がいると何もできない。




自分を飾る仕種も、言葉もないあたしは素の状態




彼も同じかな?




胸がこんなに締め付けられるなんて…。




離れたくない。
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