[短編] 題名のない出逢い
最終話[後編]  「題名のない出逢い」




抱きしめた。


「もう 離さない。」

「乗り過ごしたじゃない。」

「ちがうよ・・・・・今からが、
スタートだよ。・・・・・いっしょに歩こう。」

君は、微笑んで泣いていた。

「あなたに愛を
感じたから
私も強がって賭けにでて見た。
もう、惚れるだけの恋は嫌。
だから、もう一度
1億2000万人の中から
私を探して欲しかった・・・。」
あおいは、本当の気持ちを
しばらく話してくれた。

泣きじゃくる君だった。

君は、今まで我慢していた思いをすべて
吐き出すかのように声に出した。
「・・・・私の人生
あなたと歩きたいと
思ったから、 だから、待っていた 。
ずーっと
あなたが、迎えに来てくれるのを待っていた。」

「・・・」

「あなたに 出逢えてよかった・・・。」と

君は、言った。


僕は、小さく首を横に2回振った。

「ありがとう・・・」

ずっと 君の支えになりたかった
君が、
寂しさに埋もれて
見つけて欲しいとき
僕は、何度でも
1億2000万人の中から探し出すよ。

辛くなって 泣きたい時は、一緒になって泣くよ
笑いもするし どこへでも連れて行くよ

人生を一緒に過ごし
泣いたり 笑ったり 喧嘩したり
そんな存在でいたい。

君にとっての
人生でありたいな・・・・。
もし死ぬ時がきても
一緒だから怖がらなくていいんだよ。

ずっと そばにいるから。

そんな事
夢の中でも考えていた。

僕は、あおいの涙を
ぬぐった。

「泣き虫だなー。」

「・・・・涙で前が見えないの」

「見えないなら目を閉じればいい。
もっと 僕の言葉を信じれるから。」


言葉は
時に残酷な魔法も
そして時に喜びの魔法も
かけれる。

あおいは、

「信じる・・・・・。」その言葉を
僕に突きつけ。

瞳を閉じた。・・・・・・・


「言葉よりも大切なものがあるよ。」





僕は、あおいの体を抱き寄せ

優しいキスをした。


空は、涼しげな晴天だった。







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