海,テトラポッド,そして花火。
「…サツキ。
私帰りたい。」

許してはくれないだろうと,か細い声でサツキに訴えてみたら,案外あっさりと,許してくれた。

「あたしも付き合って帰るよ。
幹事は創佑に押し付けるからさ,うち泊まりにおいでよ。
うちで飲みなおそう。」


なんだかんだ言っても親友なんだなぁとあったかい気持ちになった。


しかし。

許してくれなかったのはサツキではなく,あの人だった。



「ねぇ,倫子チャン連れてきてよ。
僕,倫子チャン連れに来たんだよ~。」

周りの男子に話しかけている口振りでも,目線は私をしっかりとらえているのがわかった。
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