海,テトラポッド,そして花火。
イオリ
「佐倉…明日三上さんと逢うんだと。」

創佑はウェイトレスが運んだ水をひとくち飲んで言った。

サツキはメニュー表を見る目を外して,私を見た。


「そう。」


そしてまた真剣な目でメニューを眺めた。


「三浦さん…それだけ?」


「うん。
リンコはなんだかんだ言って,三上さんに逢いに行くと思ってたから。
予想的中。」


私と創佑はサツキを見たが,サツキはなんてことはない,と言う顔で,これ。といい,創佑を見てハンバーグセットを指差した。


「さすが三浦さん…。」


「じゃあ私も同じの。」


佐倉はげんなりした顔でサツキと私を見て,じゃあ俺はカレー,と言って注文をした。
< 41 / 55 >

この作品をシェア

pagetop