黄昏の宇宙(そら)
イーグルも自分用の食事をレンジで温
めるとノベルの近くに置き食べ始めた。


餌を食べて居るノベルはとても幸せそう
だった。


それを見ながらの食事もイーグルにとっ
て幸せな物だった。


小さな時から宇宙で生活しているイーグ
ルにとってノベルは家族も同然だった。


無論若いイーグルの両親は双方共に顕在
で、地上で姉や妹達と一緒に暮らしてい
る。

イーグルの若さがゆえかどうかは分らな
いが彼は家族に対して、それ程の執着は
無かった。


どちらかというと一人で暮らす事に開放
感を覚えており、設備の充実したステー
ションでの生活には不自由は無かった。


しかし、ノベルと一緒に居る時に案じる安
心感は何だろうか?

昔母親に言われた事が有るのだが、イーグ
ルは野良猫を良く拾って来ては元の場所に
捨てて来る様、言われていたそうだ。

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