白い天井~恋愛依存症候群~
「知りたかったんだ。自分がどれだけ通用するか。……チサが嘘つくとは思わないけど……。
…………大人の男だ、って、頼れるんだって、そう思われたかった」


自分に自信をもてないユウヤ。

でも、アタシは知っている。
本当はすごく、プライドが高いことを。

厳しい母親に勉強漬けにされ、叱られ、抑圧されて過ごした青春。
でも本当は、心の奥底で、抑えつけられたエネルギーがたぎっていた。
解放される時を、待っていた。


それを解放したのは…………アタシ。


「アヤカといると自信がもてた。バカなガキだからさ。なんでも尊敬してくれる。
チサといると……幸せだ、って思うんだ。
愛してる」


自信をつけてあげたくて。

卑下するユウヤがもったいなくて。


容姿を、それまでの努力と結果の学歴を、ことあるごとにアタシは褒めた。

くだらない話しも、自慢話も、喜んで相槌うった。

アタシの前だけじゃなくて、いずれ、誰とも堂々話せるように。

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